はじめに:ICTから学ぶトレンドラインとチャートパーターン
トレンドラインの幻想
ICTではトレンドラインはただのラインでしかなく、スマートマネーはトレンドライン付近で溜まった損切注文などを駆使して、戦略を立てている。
- トレンドサポートライン
- マーケットが高値から高値の高値を作り始める。
- マーケットが価格を高く反発させるような、想像上のラインを作り始める。
- 個人投資家がトレンドラインを延長することにより、トレンド理論をサポートする形となって、トレンドラインがマーケットに現れる。
- 想像上のラインに価格があたると、個人投資家が買いだす。
- トレンドレジスタンスライン
- マーケットが下値から下値の下値を作り始める。
- マーケットが価格を低く反発させるような、想像上のラインを作り始める。
- 個人投資家がトレンドラインを延長することにより、トレンド理論をサポートする形となって、トレンドラインがマーケットに現れる。
- 想像上のラインに価格があたると、個人投資家が売りだす。
トレンドライン理論
- 価格は流動性だけを尊重し、マーケットは大きな流動性がどこにあるかを見ている。
- スマートマネーはトレンド理論をもとに価格や予言をせず、スマートマネーはまだ取引されていない未来の価格に目を向けている。
- トレンドラインの本質は流れであり、スマートマネーはトレンドラインで取引しない。
マーケットメーカーの価格形成におけるトレンドラインの利用
- 個人投資家:上昇トレンドラインのサポート(スマートマネー:売りシナリオ)
- マーケットが高値から高値の高値を作り始めると、上昇トレンドラインのサポートラインとして個人投資家に認知される。
- スマートマネーに対して、逆張りや情報不足の資金の流入による流動性が形成される。
- チャート形状では上昇トレンドに見えるかもしれないが、実際の流れは逆であり、価格がサポートラインの支えを失う瞬間に個人投資家が買い始める。価格が崩壊すると、個人投資家の買いポジションだけが残る。

- 個人投資家:下降トレンドラインのサポート(スマートマネー:買いシナリオ)
- マーケットが安値から安値の安値を作り始めると、下降トレンドラインのレジスタンスラインとして個人投資家に認知される。
- スマートマネーに対して、逆張りや情報不足の資金の流入により、流動性が形成される。
- チャート形状では下降トレンドに見えるかもしれないが、実際の流れは逆であり、価格がレジスタンスラインの支えを失う瞬間に個人投資家が売り始める。価格が崩壊すると、個人投資家の売りポジションだけが残る。

マーケットのヘッド・アンド・ショルダーパターン
- 一般的に、このパターンは中期から長期的な価格形成時になりやすい。
- 個人投資家の理解度にばらつきがあり、より短い時間足で発見しがち。
- ほとんどの場合、大きな下落時にこのパターンが形成されやすい。

短期足のヘッド・アンド・ショルダーパターン
- 短期足ではノイズが多いため、偽のH&Sパターンも多い
- 右肩形成時に流動性が蓄積されているかどうかを見分ける

はじめに:ICTから学ぶ相関分析概要
相関分析術
- 相関資産と非相関資産の分析
- スマートマネーが何を蓄積していて分配しているかを決定ことが目的
- 通貨は機関投資家の分析が容易で、ドル指数で構造を把握できる
- 市場の対称性が確認された時点で、値動きの振れ幅(スイング)を検証
どのように機関投資家のマーケットを識別するか
- USDXとトレードしている通貨のすべての値動きの振れ幅(スイング)を検証
- USDXが上昇するたびに、USDJPYは上昇すると考える
- USDXが下降するたびに、USDJPYは下降すると考える
- USDXとUSDJPYに対称性の乱れが生じたら、スマートマネーが積極的にトレードしていると考えることができる

USDXとスマートマネーの逆行現象(ダイバージェンス)
- 対称性の取れているマーケット
- USDXが高値の高値を作り、USDJPYも高値の高値を作り出した時、現在の価格動向がマッチしているため、トレンドが継続しやすい状態である。そのため、この状態での理想的なトレンド転換による相場への介入は控えるべき。
- USDXが安値の安値を作り、USDJPYも安値の安値を作り出した時、現在の価格動向がマッチしているため、トレンドが継続しやすい状態である。そのため、この状態での理想的なトレンド転換による相場への介入は控えるべき。
- 対称性の取れていないマーケット
- USDXが高値の高値を作り、USDJPYが高値の安値を形成した時、現在の価格動向がマッチしていないため、トレンドが持続しない可能性がある。そのため、この状態での理想的なトレンド転換による相場への介入を考えるべき。
- USDXが安値の安値を作り、USDJPYが安値の高値を形成した時、現在の価格動向がマッチしていないため、トレンドが持続しない可能性がある。そのため、この状態での理想的なトレンド転換による相場への介入を考えるべき。
